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臨床看護技術と医療知識

看護師の増員と労働環境の改善が急務

厚生労働省と日本看護協会が行った調査によると、看護師や助産師など看護の資格を新たに取得した方はは年間で5万人いるそうです。その一方、夜勤が求められる過酷な労働環境、育児との両立が困難、人間関係の問題などの理由で、約10万人が離職しています。

地方病院の人手不足が深刻

育児の終了後、再び病院やクリニックに復職する看護師も多いため、実際の労働人口は増加傾向にあり、2009年には前年比で約3万6千人の増加で全国で働く看護師の数は約143万人にとなりました。

それでも、医療の高度化や高齢化社会で増加するお年寄りの患者さんなど、増え続ける需要に追いついていないのが現状です。あるデータによると2004年には、看護師の資格所有者のうち約65万人が就業していなかったとの推計もあります。これは資格所有者全体の約3分の1にもあたる数字です。

看護師が離職する理由としては、結婚や出産にくわえて、過酷な労働環境を挙げるケースが増えています。2008年の残業時間は、シフト勤務者で過労死の労働災害の認定基準である月50時間以上の人が約8%も占めており、夜勤回数も月9回以上が半数となっています。

看護師の増加による労働環境の改善、待遇の向上を実現するには、病院の経営状態や経営トップの意識によるところが小さくありません。また、スタッフを増加した病院は診療報酬で優遇されるようにシステムの改定を行ったり、夜勤手当の増額を合わせて実施するなどの国の政策も求められます。

出産などでブランク期間が長いため職場復帰に不安を持つ方を対象として、自治体や医療機関が看護師の復職支援セミナーを行っている地域は、仕事と育児の両立がしやすい環境が整っているため、看護師の平均勤続年数も長い傾向にあります。

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